[新刊]
改訂版
認知症ライフパートナー検定試験
1級 公式テキスト
編著:一般社団法人 日本認知症コミュニケーション協議会
発行:日本能率協会マネジメントセンター
制作協力:エルシーイーラボ合同会社
判型:B5判
ページ数:376ページ
価格: 5,600円(税込:6,160円)
発行日: 2021年7月発売
「認知症ライフパートナー検定試験 1級公式テキスト」の概要について
超高齢社会の中で、在宅や施設など、それぞれの介護現場や地域などで活動するためには、認知症に関するより深く質の高い専門知識と技術が必要になってきます。認知症の人やその家族に対する理解と身体的支援にあわせて心理的支援、その症状に応じた対応力、コミュニケーション能力や認知症の人やその家族の生活支援のために地域包括ケアシステムの中での関係部署との連携や、情報の収集・発信力を身につけることが必要になります。
「改訂版 認知症ライフパートナー検定試験 1級公式テキスト」は、そのための仕組みを理解し、活動するためのノウハウが的確に理解できる内容です。
認知症の人の心理的支援、地域での活動、認知症予防と早期発見
「認知症の人の心理的特徴」「家族の心理と支援」について、認知症ケアにかかわる専門職として基本となる考え方、対応の仕方が、実務に即、生かせるかたちで記載されています。また、「地域包括ケアシステムと認知症ケア」について理解し、社会資源を活用したケアの在り方を学ぶ内容となっています。さらに、認知症予防の観点から、運動と食に焦点を当て、どういった運動をすると良いのか、またどういった食事をとれば効果的なのかも学習できるようになっています。本テキストの特徴でもある新しいケアの手法でもあるアクティビティ・ケアについて、その知識と技術について3級、2級テキストに引き続き、より専門的に、より実務的に理解できる内容です。
認知症アクティビティ・ケアの計画と運営のための実務書
「改訂版 認知症ライフパートナー検定試験 1級公式テキスト」は、認知症アクティビティ・ケアの専門職として、実践力を身につけるためのテキストです。また、本書の特徴であるアクティビティを用いた認知症ケアとして「回想法・音楽・植物・運動・化粧・料理・趣味」などを生かしたケアを実践する上での計画、準備、進め方、留意点、効果、評価方法について必要な専門知識・技術・手法を実践で活用できる内容です。施設ケアやデイサービス、在宅ケアにおいて活用できるように、それぞれの内容や手法などが具体的に記述されています。認知症ライフパートナー1級として地域・施設・在宅での生活の中で役割を果たすために不可欠な内容の書籍です。
認知症の人の生活と環境支援
住まいは、生活の基盤と言われます。本テキストでは、高齢者の心身の特性と住環境、認知症の人の生活と環境支援、認知症の症状に合わせた環境支援、機能的な能力への環境支援、生活の継続性への支援など、また、在宅ケアを支援する住まいのあり方など事例をあげて記述されています。さらに認知症の人の施設における居住環境、認知症高齢者向けグループホームなどのあり様について記述されています。とかく住環境や施設環境については、建築士など専門家任せが多く、一般的に関心が薄い傾向にありますが、安全に安心した生活を続けていくためには、住環境に関する知識は最も重要なポイントです。
地域で活動していただくための実用書
「改訂版 認知症ライフパートナー検定試験 1級公式テキスト」は、福祉・医療・地域ケアシステム・アクティビティ・ケア・住環境支援など各分野の内容を専門的に、なおかつ分かりやすく解説しています。国の施策として打ち出されている認知症の人を地域で支える「地域包括ケアシステム」の中で、認知症の人やその家族の方々がその人らしく暮らしていけるように支援していくことが、「認知症ライフパートナー」1級の専門職としての役割です。
認知症の人の介護や生活支援に関わっている人はもちろん、身近で生活を共にされる家族や専門職の方などには、幅広い専門知識とアクティビティ・ケアという新しいケアの考え方や手法が今後ますます必要となります。これからの介護現場や在宅介護の現場で地域で即、活用できるのが本テキストです。また、教育機関・団体・企業などで、この分野の教育指導に当たる方々にとても役に立つテキストであると確信しています。また、ケア現場においての実務書となっています。日常的に幅広く活用していただければ幸いです。
- はじめに
- 認知症ライフパートナー1級の目標と役割
- 第1章 認知症の人の主な疾患と心理的特徴
- 第1節 認知症予防・発症遅延を目指す背景
- 第2節 認知症と運動の関係
- 第3節 認知症予防を目指した運動プログラム
- 第2章 認知症の人と地域包括ケア
- 第1節 地域包括ケアシステムとは
- 第2節 地域包括ケアシステムでの認知症ケア
- 第3節 地域包括ケアシステムでの社会資源の活用
- 第4節 地域包括ケアシステムと家族支援
- 第5節 地域包括ケアシステムと地域づくり
- 第3章 認知症予防と運動
- 第1節 認知症予防・発症遅延を目指す背景
- 第2節 認知症と運動の関係
- 第3節 認知症予防を目指した運動プログラム
- 第4章 認知症予防と食
- 第1節 認知症予防と栄養
- 第2節 認知症の予防と食事パターン
- 第5章 暮らしの中の認知症予防とアクティビティ・ケア
- 第1節 日常生活における認知症予防とアクティビティ
- 第2節 生活習慣病を防ぐアクティビティ・ケア
- 第3節 アクティビティ・ケアにおける家族支援
- 第4節 アクティビティ・ケアにおける家族の役割
- 第6章 アクティビティ・プログラムの立て方
- 第1節 アクティビティ・プログラムを立てるときの留意点
- 第2節 生活機能と背景を知る
- 第3節 リスクの想定と対処
- 第4節 計画的・継続的に進めるために必要なこと
- 第7章 アクティビティ・ケアの実践の立案と進め方
- 第1節 アクティビティ・ケアの実践にあたって
- 第2節 回想を用いたケア
- 第3節 音楽を用いたケア
- 第4節 植物を用いたケア
- 第5節 散歩・運動を用いたケア
- 第6節 化粧を用いたケア
- 第7節 料理を用いたケア
- 第8節 趣味を活かしたケア
- 第8章 認知症に関わる制度の理解と活用
- 第1節 認知症の人を地域で支える社会資源
- 第2節 認知症の人や介護者の介護保険制度の活用
(介護サービス、施設などの活用) - 第3節 認知症の人の権利擁護
(成年後見制度や日常生活自立支援事業の理解と適切な活用) - 第4節 若年性認知症の人への社会資源
- 第9章 高齢者・認知症の人の居住環境
- 第1節 高齢者・認知症の人の生活と環境支援
- 第2節 認知症の人の施設における居住環境
- 索引
- 執筆者一覧