2009.9.11

2009年6月13日(土)、14日(日)、の2日間、東京都内で「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定の受験対策セミナーを実施しました。
この受験対策セミナーでは、「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定 公式テキストの執筆者を中心とした講師の方々が、各講師の実務体験を交えながら、「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定の受験対策ポイントや、公式テキストの内容を具体的に解説します。
6月13日(土)は新宿の工学院大学で開催されました。
この日は、「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定 公式テキストの執筆者でもある山根 寛先生(京都大学大学院
医学研究科 教授 医学博士/社団法人日本作業療法士協会 副会長)、中辻 萬治先生(桜美林大学 加齢・発達研究所 研究員/日本応用老年学会
顧問)、白井 はる奈先生(京都大学大学院 医科学研究科 人間健康科学系専攻 助教/ 作業療法士)そして、当協議会常務理事でもある渡辺 光子が講師を務めました。
まず午前の時間は、当協議会常務理事の渡辺 光子が、この「認知症ライフパートナー検定試験」が開発された経緯、地域の中での認知症ケアの必要性や今後必要とされる人材、「認知症ライフパートナー」の役割等を公式テキストの内容も踏まえた上で解説を行いました。

中辻 萬治先生
次に中辻 萬治先生が、認知症の原因や症状、経過について、実例や、当日配布された特別資料、スクリーン画面での解説と併せて講義し、公式テキストの「認知症の理解とケアの基本」など該当ページを詳しく解説しました。

山根 寛先生
そして午後には、山根 寛先生が、「認知症とコミュニケーション」「認知症とアクティビティ」というテーマで、認知症の人とのコミュニケーション方法や、アクティビティの具体的な効果や、アクティビティ・ケアの実際などをご自身の体験をまじえ、現場の写真などを見せながら講義されました。主に「アクティビティ・ケア」とはどの様なものなのか、どの様な効果を認知症の人に与えることができるのかを、詳しい事例と共に解説されました。時に会場から笑いが起こるようなユーモアもあり、また時には会場が聞き入るような実例などもとりあげながら、公式テキスト、会場で配布された資料、スクリーン上の写真などで講義は進められました。

白井 はる奈先生
6月14日(日)は第1回「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定の試験会場にもなりました、日本大学文理学部で開催されました。
午後の講義を白井 はる奈先生が担当しました。公式テキストに沿いながら、現場でのエピソードも披露し、前日とはまた違う切り口で解説を行っていただきました。白井先生の海外での経験談や、ご自身のご家族とのエピソードなどもお話いただき、時に笑いもまじえながら公式テキストの内容と要点の解説を、大変分かりやすく講義されました。
また各先生の講義終了後には、受講生から色々な多くの質問をいただき、現実に認知症の人と接することが多い受講生の意識の高さが感じられました。
この受験対策セミナーは、「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定に向けての受験対策はもちろんのこと、それだけではなく普段の生活に役立つ認知症の病状例や、認知症とアクティビティとの関わり方の実例を踏まえた講義となりました。そのため、検定試験の受験対策のためだけではなく、より実生活で役に立つ内容を学ぶことができたとの声が聞かれました。
検定試験の合格は、認知症とアクティビティの知識を深める第一歩であり、はじまりです。受験対策セミナーで身に付けた知識や実例が、参加された方の生活やお仕事に少しでも役立つものになるように、今後もより充実した内容のセミナーや研修を企画して参りたいと思います。
・第2回「認知症ライフパートナー検定試験」基礎検定 受験対策セミナーは、東京では11月1日(日)・11月3日(火・祝)、大阪では10月18日(日)開催します。詳しい内容はこちらから。