
認知症アクティビティ・ケア研究会 参加者募集
2010.8.15
盛夏の候、皆さまにおかれましては、お健やかにお過ごしのこととお慶び申し上げます。
さて、当協議会は,急増しつつある認知症について、その予防ケアに関わる専門職の方はもとより、一般社会に広く正しく知識や技術を理解していただくための活動を推進していくために、昨年3月に設立したものです。
認知症の問題については、一個人のこと、一家族のことに終わらせずに社会全体でサポートしていこうという国・市区町村の取り組みや市民活動など機運が高まっています。
さて、言葉によるコミュニケーションが充分機能しない認知症の人に対して、その人の心身状態、その人が生きてきた背景や好きなことをよく把握したうえで、その人にあったアクティビティを用いた生活支援が脳を活性化させ、QOL(生活の質)を高めることに繋がるという事例が、まだ数は少ないが介護現場の中からあがってきています。
しかし、アクティビティ・ケアについて、北欧やオーストラリアなどに比べて、わが国においては、アクティビティ・ケアを進めていく上での理念や方針、計画・運営、評価法などが確立しているとは言えない現状があります。
その人にあったアクティビティプログラムを進めるためには、アクティビティ・ケアのためのアセスメント票(事前評価)による評価方法や実際にアクティビティを進めていくための手法などはまだ確立していないのが現状です。
そこでこのたび、当協議会会員の中から認知症介護に携わっている専門職ならびに学識経験者などによる「認知症アクティビティ・ケア研究会」を開催します。アクティビティ・ケアのためのアセスメント票(事前評価)に必要な要素や介護現場で必要な計画、準備、材料、進め方、教育研修、地域資源の活用などを議論しながらアセスメントのフォーマットのたたき台を作成するために下記の通り研究会を発足いたします。できるだけ参加型の研究会にしたいと思いますのでぜひご応募ください。
目的:この分野の当協議会の理事、講師、専門職、施設管理者等を招いて認知症における
アクティビティ・ケアの現状と課題を探り、アセスメント票作成等に反映する。
1. 研究会の目的、進め方の検討
・アクティビティ・ケアの取り組みについて海外情報、日本の現状など意見交換
・認知症介護現場からのアクティビティ・ケアの現状(実践)報告
・介護現場における認知症アクティビティ・ケアのためのアセスメント票の内容、使用の仕方など
2. 認知症アクティビティ・ケアのためのアセスメント票(事前調査・評価)作成について
・アセスメント票に盛り込む評価内容(事前情報)について意見交換
・アセスメント票に盛り込む評価内容について検討
3. 新しいアセスメント票(案)を使ったアクティビティ・ケアの実践事例報告
最終回 講評会、交流会

募集人数 | 10名〜15名(当団体の会員であること) |
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開催数 | 5回(9月、10月、11月、12月、1月の第2土曜の予定) 開催日、会場については、決定次第ご連絡いたします。 |
時間 | 13時00分〜17時(3時間30分〜4時間の予定) |
会場 | 東京都渋谷区代々木近郊 会議室(最寄駅:JR代々木駅) |
参加資格 | ・高齢者、認知症高齢者の介護経験3年以上の方 ・福祉施設等でアクティビティ・ケアを実戦経験・関心のある方 ・5回継続して参加できる方(特別の理由がない限り) |
参加費 | 8,000円(5回分、講師料、会場費、資料代、お茶代など) |
募集締切り日 | 平成22年8月31日(火) ※受付は終了しました。 |